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動物武術の虎鷹拳院日誌

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どうして地面を蹴ってはいけないのか

*武式太極拳・簡単套路の名称、コピーして配りなさいよ、ボケ ! とオバチャンAに叱られました。

*それで、武式太極拳ワークショップの当日にコピー配ります。プリンター持ってない、持ってたけど引っ越しの時捨てちゃったので、スーパーの5円コピー機でコピーします。

*ちくわさんから、イーニーチュワンスオ、入れろやボケ ! と叱られたので左右入れてみました。14式になります。超簡単です。

*武式太極拳は弓歩さえできれば勁力生まれます。だから、当日は弓歩の造り方を徹底させます。弓歩ができれば、とりあえず勁力で撃つことができます。

*この弓歩、普通の弓歩とは全く違います。普通の太極拳、少林拳、八極拳、などとは全く異なります。空手の前屈立ちとも全く違います。

*隠れ指行性の弓歩です。

*武式太極拳(喬式太極拳) を練習している中国人も弓歩の内実を知りません。なにしろ、喬先生教えません。

*しかし、喬先生と二人きりの時、弓歩を体験させてもらいました。喬先生の弓歩、めっちゃ強いです。びっくりしました。二人きりとは、喬先生、中国人に見せたく無かったのでしょう。

*そして、アホのフジマツは解明してしまいました。実は、心意六合拳の弓歩と同じです。だいたい同じです。大小の違いだけです。大=心意六合拳、小=武式太極拳、というわけです。解明とはいえませんね。アッハ

*この心意六合拳の弓歩、心意六合拳を練習している中国人も多くの人は知りません。これは教えないというより、失伝しているというのが正確です。

*私は師匠から、内転筋による円襠を教わりました。この内転筋の覚醒と足指の覚醒により、弓歩を造ります。

*日本人の足指は死んでいるので、あるいは眠っているので、なかなか目を覚ましません。

*さらに、浮いている身体しか知りません。武術者は沈んでいる身体を知っています。沈墜勁や震脚です。

*しかし、沈んでいる身体の勁力は死んでいます。沈墜勁は一瞬の出来事なので、持続的な姿勢勁力は存在できないからです。だから連綿不断なんてウソです。連綿不断は指行性の姿勢勁力にしか存在していません。

*武式太極拳の弓歩は、持続的な姿勢勁力なのです。ですから、何発でも弓歩のままで勁力で撃てます。歩型を変える必要はありません。歩型を変えてはいけません。もちろん、腰を使ってはいけません。

*右弓歩から左弓歩に変化することは可能ですが、変化しなくても連打連撃できます。

*それは、弓歩自体が勁力だからです。姿勢勁力だからです。これは楽しいです。

*武術やっているのに、こんな楽しいこと知らないなんて、寂しい限りです。

*というわけで、公開します。どうぞ、お持ち帰りください。タダでお分けいたします。

*ただし、弓歩なのでフットワークは良く無い。

*フットワークに優れているのは、心意六合拳の鶏歩です。

*鶏歩で歩くのが鶏行歩です。

*鶏行歩には、実は後退の方法もあります。

*しかし、ただでは後退しません。後退したと見せかけて、足を変えます。後退と前進を含む歩法があります。それが吊歩です。

*心意六合拳は猪突猛進する、という誤解があるみたいです。でも、単純に猪突猛進しても、体重差・体格差で負けてしまいます。

*まともに体当たりしても、大きな人には敵いません。(100kgのシロクマさんが突っ込んで来たら、私は吹っ飛ばされてしまいます。でも、正面で受ける方法が一つだけあります。)

*そこには、駆け引きがあります。それは、化勁とか推手ではありません。もっと一瞬にして立場を逆転する方法です。化勁や推手も無力化してしまいます。

*化勁や推手を無力化するなんて、おかしな話しなんですが。本当なんです。体格差もひっくり返します。100kgのシロクマさんに対抗する秘策です。だからシロクマさんに教えるのは私の自殺行為です。

*実は心意六合拳の技に、普通にあります。基本の技にあります。ありますけど、なかなか気付きません。これも先生が教えてくれないと、失伝する傾向にあります。危険なので失伝してもいいかな、と言ってみる。アハハ

*心意六合拳の鶏行歩は地面を蹴りません。蹴ってはいけません。

*地面を蹴ると身体は浮いてしまいます。

*しかし普通に歩くと身体は浮きます。ウォーキングは地面を蹴るので、身体は浮きます。ランニングは地面を蹴るので、身体は浮きます。それらは全てジャンプ運動です。ですから、大腿直筋が推進力となります。それがヒトの直立二足歩行です。

*しかし、鶏行歩はヒトではなくニワトリの指行性一本足が発想の素となっています。だから鶏行歩と称します。

*ニワトリの一本足は、後ろ足を前足が引き付けます。後ろ足が地面を蹴っているわけではありません。もしも地面を蹴ってしまうと、一本足が安定しません。

*どうして鶏行歩は地面を蹴っていないのか? を捲地風の観点から説明してみましょう。

*心意六合拳の全ての技には捲地風という低い蹴りが含まれています。常時ありますが、常時表現しているわけではありません。むしろ表現していません。鶏行歩にも捲地風が隠れています。

*この捲地風、後ろ足を用いて蹴ります。前足ではありません。前足だとすると、後ろ足が地面を蹴る必要があります。前足で蹴る例外が一つだけありますけど。それはジャンプして蹴るので、例外です。猴形にあります。低い二段蹴りです。

*捲地風の構造は、前足が力の抜けた後ろ足を引き付けて、前足が軸足となって蹴ります。この時、蹴った時は、前足が後ろ足となっています。

*つまり、足の交替時というわけです。あるいは前足一本足状態と考えてもいいです。しかし、鶏行歩で前足が着地した瞬間は、後ろ足が体重を支えています。

*これが見えません。連続して歩くと、外から見ている人には見えません。そのことでオバチャンBに叱られました。センセーの説明は理解できないわよ ! というわけです。普通の歩行はジャンプ運動なので、前足が着地した瞬間は体重は前足にあります。

*つまり、過程が存在していません。この過程が存在していないと、姿勢勁力が存在できません。指行性の姿勢勁力は"過程"が命です。だから地面を蹴ってはいけないのです。地面を蹴ってしまうと、過程は吹っ飛びます。
by tiger-hawk | 2017-06-06 08:40

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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