*現代日本人の歩き方は、膝で身体をコントロールしています。大腿直筋で地面を蹴るので、そうなります。
*これは歩く途中の一本足状態の時に、身体が浮き上がってしまいます。
*普通に歩く時は目立たないのですが、心意六合拳・鶏行歩をやってもらうと、完全に浮き上がります。
*その典型的な症例がおじさんXです。おじさんX、かなり筋肉質なので、難しい症例でした。ところが、最近、下腿三頭筋の意識が芽生えてきました。
*昨日、見た所、ほとんど鶏行歩みたくなっていました。
*鶏行歩は、ニワトリの指行性一本足を元に作られています。
*ところが、ヒトなど霊長類は蹠行性です。鳥類やネコ科の指行性をそのまま導入できません。
*そのまま導入するとランニングになってしまいます。もちろん、身体が浮き上がります。ランニングはジャンプ運動ですから。ジャンブする筋肉は大腿直筋です。
*これを解決するには、足首に体重を降ろします。しかし、降ろしただけでは歩けません。
*そこで、足首が折れ曲がります。すると、足指へ体重が掛かります。これで、指行性に近づきます。
*すると、支える筋肉の下腿三頭筋が覚醒します。
*普段は棒のように身体を支えているだけの下腿三頭筋が、大腿直筋と主役交替して積極的な役割を担います。
*この下腿三頭筋の意識は、普段使ってないだけにかなり低くなっています。
*これを開発するのが、心意六合拳・鶏歩、宋氏形意拳・六合歩の役割なのですが、それだけでは難しい。鶏行歩を併用します。
*鶏行歩の大きい鶏歩で、発勁の初期段階を練習します。これを毎回やっていました。技は全くやりません。
*さすがになにも技をやらないのはいかがなものか? というわけで、心意六合拳・単把を少しやり始めました。
*単把はまだまだですが、下腿三頭筋の開発は順調です。これができると、さらに下層のヒラメ筋が覚醒します。