*勁力を出すために、正しい姿勢を造ります。勁力姿勢です。
*学校では、背筋を伸ばせ、と教わります。その背筋は、胸を張って伸ばします。
*つまり、大胸筋を張ります。大胸筋に力を入れて、腰を伸ばします。
*勁力姿勢としては、この大胸筋の力を抜いてしまいます。すると、腰が曲がってしまいます。
*そこで、腰は腹直筋で伸ばします。腹直筋で体幹を支えます。正確には腰を伸ばしません。腰は使わないようにします。
*腹直筋は上手い具合に、体幹を縦に走ります。これを利用します。
*この腹直筋を下で支えるのが腹横筋です。腹横筋はヘソの左右横に付いています。これを利用します。
*腹横筋の役目としては、もう一つあります。
*それは尻を収めることです。これがいわゆる提肛です。
*腹直筋の土台として、そして尻を収めるために、腹直筋を利用します。
*丁度、十字の下の棒を下げた形になります。下十字形です。
*十字架だと、逆さはりつけになってしまいます。それはキリストが可哀想です。下十字形と称しましょう。
*大胸筋を抜いてしまうと、肩の力も抜けます。そのまま肩を使わないようにします。
*肩で腕を支えるのを止めてしまいます。腕は前鋸筋から生やします。
*ほんの少し腹を凹ませて、左右横へ引っ張ります。腹横筋の形そのままです。上手くできています。
*勁力のための姿勢とは、足首に体重を降ろすことです。
*ところが、ヒトの直立姿勢は、大腿直筋と膝で成立しています。そして、直立二足歩行は大腿直筋と膝で実行しています。特に、現代日本人はその傾向が強くなっています。
*そのままでは、足首に体重が降りることはありません。
*そこで、鼠蹊部を折り曲げるようにします。その時に尻を出してはいけません。尻は腹横筋で持ち上げてやります。
*こうすると、膝に体重が掛かることはありません。膝を痛めることもありません。
*そして、足首が折れ曲がります。すると、足指が覚醒します。ヒトは蹠行性ですが、指行性に近づきます。
*やがて、足首に体重が降りてきます。しかし、足首は関節なので体重を支えられません。
*そこで、下腿三頭筋が、特にヒラメ筋が覚醒します。
*すると、下腿勁力トライアングルが形成されます。それは、足指ー足首内側ーヒラメ筋によって構成されます。
*勁力のための姿勢ですから、人間本来の姿勢ではありません。当然、反自然、反本能となります。指行性四足歩行動物に近づきます。そのために、指行性二足歩行のニワトリに学びます。それが心意六合拳の鶏歩と鶏行歩です。宋氏形意拳の五行拳です。
追伸
10年用パスポートを申請しました。これで後10年は元気に生きなければいけません。どうも疲労回復に時間が掛かるようになりましたけど。ウフフ 自分としては15年後に死ぬ予定です。それまでがんばります。
パスポート、受け取りました。これで海外逃亡できます。さようなら ニッポン !
明日発表します。「崩拳の極意」です。これたぶん未発表です。でも、動作勁力の形意拳には当てはまりません。ごめんなさい。姿勢勁力だけです。もちろん、崩拳だけではなく、五行拳に共通しています。凄い効果があります。