*宋氏形意拳の半歩崩拳について質問されました。
*半歩崩拳は、前足で撃つのか? それとも後ろ足で撃つのか?
*実は二つの方法があります。前足で撃っても良し、後ろ足で撃っても良し、です。(どちらも震脚は用いません。ここでは非震脚勁力=静かな勁力を扱います。震脚は他の道場で習ってください。)
*心意六合拳・鶏行歩は歩きます。その時に、空白の時間を作ってはいけません。抜ける瞬間を作ってはいけません。
*そうなると、前足と後ろ足の区別が無くなります。勁力が途切れる瞬間がありません。ここは動作勁力の立場では理解できないところです。動作勁力は蓄勁と発勁が分かれます。姿勢勁力は蓄勁時間がありません。いつでも発勁だけです。
*もうちょっと形意拳に沿って説明してみます。
*右拳の半歩崩拳を想定してみます。前足で撃つ場合、右拳順歩の中途半端な形と考えます。途中で後ろ足が前へ行くことを止めてしまった、と考えるのです。
*前足打撃の場合、戦術としては、相手の変化する進路を断ちます。横へ、斜めへの変化を、前足の踏み込みで押さえてしまいます。そして撃ちます。その場合、前足打撃のほうが有効となります。
*前足で撃つ場合、前足はストッパーの役割も勤めます。勁力とストッパーと一足二役になります。忙しいですね。
*後ろ足で撃つ場合、これは素直にそのままです。半歩前進しての、逆歩崩拳となるだけです。それが後ろ足がもっと前進して、前足の土踏まず付近に着地します。変形の逆歩崩拳と考えればいいわけです。もちろん、前足はストッパーとなります。
*ところで、日本にもたくさんの太極拳スタイル=流派があります。どれがいいのでしょうか? 迷いますよね。陳式太極拳、楊式太極拳、二十四式、呉式、武式、孫式、九十九式、いろいろあります。どれがいい??
*実はどれでもいいのです。問題は本質を掴むことです。フジマツはフニャフニャ太極拳を作ってしまったので、どんな太極拳でも同じになってしまいました。
*だから、どんな太極拳でも教えることができます。でもその人のスタイルの套路は知りませんから、套路を覚えたら、その人を教えることができます。誰でも来てください。あなたの太極拳、撃てるようにしてあげます。まあ、インチキの誉れ高いフジマツに習う人はいませんけど。アハハ
*フニャフニャ太極拳は楽しいですよ。但し、強いようには見えません。実に弱そうですけど。申し訳有りません。
*ついでに、太極拳の技は十個でおつりが来ます。6個位で十分です。形意拳の技も十個以下でいいです。心意六合拳も同様です。心意六合拳は技がたくさんありますが、そこから得意技を作ってください。それがあなたの武器となります。背が低い人のための技、背が高い人のための技もあります。
*私の作ったインチキ武式太極拳は14式でしたが、左右の技を数えたので、実質技は7個です。もっと増やしたい人は、勝手に増やしてください。アハハ
追伸
鶏行歩の目的は、勁力を途切れなくするためです。成功すると、前足・後ろ足の区別が無くなります。その意味で、後ろ足勁力の表現は一面的でした。あまり良くありません。普通に歩く場合、前足と後ろ足の区別があります。直立二足歩行を基準とすると鶏行歩はかなり変態です。動作勁力の沈墜勁や震脚を用いると、前足・後ろ足の区別がはっきりとします。だから、動作勁力は自然勁力となります。姿勢勁力は反自然勁力です。変態鶏行歩を見たい人は、体育館まで遊びにおいでください。