衣紋掛けを消すために
*「肩に力が入ってる、なんて言われたのは初めて」と、武道経験豊富なおじさんTさんに言われました。
*「衣紋掛けが肩に入っている」と、おじさんTを見た時、感じました。実際、日本のおじさんにはよくあるタイプです。ハンガーおじさん、です。重心も高くなります。足首に体重を降ろすことはできません。
*でも全ての武道経験者の肩に力が入っているわけではありません。ここは微妙なところです。素晴らしい筋肉の空手の先生に会ったことがあります。彼の肩には衣紋掛けがありませんでした。
*若い頃、自分の肩にも衣紋掛けがありました。ある日、写真を見てびっくりしました。こんな硬い肩なんだ、とショックでした。
*私はどうやって肩の力を抜いたのか? それは結局、宋氏形意拳に出会ってからでした。とにかく力を抜こうと決意して、フニャフニャ五行拳を始めました。小学生も倒せないフニャフニャ五行拳です。
*肩の力を抜くためには、かなり長期に渡って「弱くなる」必要があります。これは私のような才能の無い人の場合です。これに耐えられない人が多いようです。どうしても弱い自分が許せないのです。
*山西省太谷県の宋氏形意拳を見ると、先生は肩に衣紋掛けが入っている人に対応しません。そんな弟子を見ても、平然としています。
*これは正直に言うと、見放している、わけです。才能の無い人は、見放してしまいます。指摘することもありません。それが中国の先生です。
*私は自分に才能の無いことは自覚していましたので、そこから抜け出す方法を考えました。それがフニャフニャ五行拳です。
*お陰で、心意六合拳の師匠に、「お前のは武術ではない、踊りだ」と罵倒されたこともありました。しかし、自分に勁力の無いことは理解していたので、その罵倒は平気でした。
*お陰で、師匠の足に気付きました。地面を蹴らずに、地面を長く押す鶏行歩に気付きました。地面を長く押すために、足首は折れ曲がります。すると、指行性に近づきます。
*冬季オリンピックの動画を見ていたら、スピート・スケートに似ているなあ、と感じました。あるいは、クロス・カントリー・スキーに似ています。
*しかし、姿勢勁力運動の場合、前進しません。前進しないことは、宋氏形意拳の定歩の五行拳で学びました。変化しない六合歩で撃ちます。前進しないと、運動は内部運動となります。
*前進すれば、身体は浮いてしまいます。
*山西省太谷県の夜は静かです。宋光華先生の自宅のコンクリートの土間は、物音一つしません。そこで、数人の男たちが練習しています。あんな静かな空間と時間が、本当に心地良い。(夜中の12時にオラのアパートで怒鳴るキチガイには、一生理解できない時間と空間です。彼は練習を続けても姿勢勁力は獲得できませんでした。消えて正解です。)
*衣紋掛けを消すには、静かな時間と空間が必要です。エキサイティングな時間と空間は不要です。怒りも禁物です。最近、渋谷タワレコで知った優河さんの歌のように・・・
関係ない追伸・・・5月4日の伝統武術大会に、心意六合拳排打功、で出ます。雪男さんと二人です。みなさん、見に来てください。踊りしてもつまらないだろうと、排打功にしました。主催者に大会後の懇親会に来ないかと誘われたけど、虎鷹拳院のみんなとお茶することにしました。K先生、ごめんなさい。まっトモダチいないし。
優河さんのライブへ行くことにしました。渋谷クアトロで、4月13日金曜日です。初めての渋谷クアトロの想い出・・・急に眠くなり、柱の陰で座り込んで寝ていました。アハハ もちろん、寝ていたのはオラだけです。今回、いっしょに行ってくれる女性いないので、娘を誘いました。6歳の時に捨てた娘です。アハハ
日曜日の平和台体育館、一人寂しく練習しているのですが、4月から一人来てくれることになりました。13年? 振りに東京へ単身赴任する人です。昔、二人の可愛いお嬢さんがいました。もう大学生だそうです。月日の過ぎるのは速いですね。日曜日だけ、練馬区報で募集するつもりです。単発の人も歓迎します。
追伸(13日)・・・日曜日、バレエのチケットをもらい、国内最高峰の演技を見せてもらいました。みなさん、衣紋掛けはありませんでした。当たり前だよ ! 帰りの地下鉄で疲れてしまい座りました。すると隣のおじさんがグスングスン風邪引いてました。そのまま風邪もらいました。抵抗力が弱っています。やはり歳だなあ。すぐに逃げるべきでした。先月は病院で風邪をもらいました。なにやってんだか ! アホや、というわけで、今日はblog 休みます。
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by tiger-hawk
| 2018-03-12 08:21
| 心意六合*形意