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動物武術の虎鷹拳院日誌

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姿勢勁力の起原

はじめに・・・6・17講習会は無事終了しました。参加してくれたみなさん、お手伝いしてくれた雪男さん、ありがとうございました。今回、技として心意六合拳・単虎抱頭をやりましたが、時間の関係で中途半端になってしまいました。もし9月に体育館を借りられたら、単虎抱頭を対練風にして講習会をやりたいと希望しています。

姿勢勁力の基礎として、スウィング功をやってみました。かなりの人が勁力を出していました。しかし、肩に力が入ると失敗します。肩はフニャフニャにするように日常的に心がけましょう。

途中、インドネシアから居竜庵が乱入してきました。スウィング功をやりたいということでしたが、みごとに勁力が出ていました。実は、スウィング功には表と裏があります。裏スウィング功は卓球のバックハンドにちょっと似ています。(本当は違いますけど)

表スウィング功は、宋氏形意拳の六合歩に近い性質があります。裏スウィング功は、心意六合拳の鶏歩に近い性質があります。同じ歩型なんですけど。下腿三頭筋への体重圧は裏スウィング功のほうが強いようです。となると、裏スウィング功のほうが勁力が強いようです。次回は裏スウィング功もやってみたいです。(裏のほうが難しいけど、カラダの切れが素晴らしくなります。)

<姿勢勁力の起原>

*心意六合拳と宋氏形意拳の姿勢勁力の起原とは何か? それは実技としては、鼠蹊部の深い切り込み、です。鼠蹊部の深い切り込みができると、足首が折れ曲がります。足首が折れ曲がると、隠れ指行性になります。隠れ指行性に親指側エッジを加えると、姿勢勁力の根本ができあがります。

*鼠蹊部の深い切り込みは、実は脇の前鋸筋から始まります。これが、心意六合拳と形意拳の称する龍腰の実態です。このラインは鼠蹊部で交差して内転筋へ達します。(これは印象ではなく、実態として存在します。)

*前鋸筋は腕の根っことなります。腕を肩から生やすのではなく、前鋸筋から生やします。これが、心意六合拳と形意拳の称する龍身の実態です。(これも印象ではなく、内部運動の実態として存在します。)

*前鋸筋は前腕の筋肉と直結させます。前腕の筋肉は指先と直結させます。これが心意六合拳の称する、鷹爪の実態です。指先ー前腕の筋肉ー前鋸筋ー鼠蹊部ー内転筋ー下腿三頭筋ー足の親指と人差し指、という勁力ラインができあがります。(しつこいけど、印象ではなく内部運動の実態です。)

*姿勢勁力の始まりは、鼠蹊部の深い切り込み、ということになります。

*いいかえると、心意六合拳の鶏歩の失敗は、鼠蹊部の深い切り込みが理会できないからです。すると膝を痛めてしまいます。宋氏形意拳の六合歩も同様です。但し、六合歩はごまかすことができます。しかし、ごまかしてみても所詮ごまかしなので、勁力は生まれません。

*どうして鼠蹊部の深い切り込みは難しいのか?

*それは、ヒトの起原と関係があります。ヒトの始まりは、直立姿勢になり常時二足歩行を開始したことです。それは現人類ではなく猿人の段階ですが、ともかくヒトの始まりです。

*ヒトの直立姿勢とは何か? それは鼠蹊部を伸ばすことです。それにより、大腿骨も伸びてきます。足首も伸びてきます。

*鼠蹊部の深い切り込みとは、人類進化の道に逆行することです。正確には逆行ではなく、横道に逸れることです。

*鼠蹊部が深く切り込まれて、なおかつ二足歩行する動物とは何か? そんな動物がいるのか? それがいました。今もいます。

*それは恐竜です。特に獣脚類です。例えば凶暴なティラノサウルスです。獣脚類からは鳥類が進化しました。鳥類からはニワトリが生まれました。ニワトリから心意六合拳の鶏歩が生まれました。

*鳥類は恐竜の子孫なので、鼠蹊部が深く切り込まれて二足歩行します。その身近な存在がニワトリです。そこから心意六合拳が生まれました。

*でも私たちはヒトです。ヒトとして、鼠蹊部が深く切り込まれて二本足で進むモデルはないものか? 

*それがありました。それがスピードスケートの選手です。スピードスケーターって、恐竜に似ていると想いませんか? そんなこと考えるのは、アホのフジマツだけかな? あの可愛い小平奈緒さんが恐竜かい ! 

*というわけで、スピードスケートのフォームを参考にして、スウィング功が生まれました。スウィング功は膝を痛める心配がありません。スウィング功から、心意六合拳の鶏歩が、宋氏形意拳の六合歩ができるようになります。勁力はスウィング功から直接生まれます。

追伸・・・本屋さんへ行ったら、島泰三先生の「はだかの起原」が講談社学術文庫になって出ていました。嬉しくなって買ってしまった。単行本は持っているけど、文庫で少し書き加えられた部分もあるだろうし。はだかの起原といっても、ヌードモデルのことではありませんよ。(念のため) グラビア・アイドルでもありません。(アホか ! ) ヒトはどうして便利な毛皮を捨ててしまったのか? ダーウィン進化論批判がとても面白い。ついでに山極寿一(京大総長) が批判されてた。アハハ というわけで、この記事も、姿勢勁力の起原としました。はい、ちょっとパクリです。逃げろ~~

(註) ヒトの直立姿勢とは、鼠蹊部を伸ばすことです。・・・こんなことは人類学者は言いません。化石人類学者も言いません。サル学者も言いません。唯一、アホのフジマツだけが言います。それは姿勢勁力の立場からです。試しに、四つん這いから立ち上がってみてください。膝も伸びますが、最後に鼠蹊部が伸びて直立姿勢は完成します。これは四足歩行動物からの発想です。そして、心意六合拳は、宋氏形意拳は、武式太極拳は、鼠蹊部が深く切り込まれてはじめて勁力が生まれます。赤ちゃんのハイハイの頃には辛うじてありましたが、立ち上がると消えてしまうヒトへの進化で失った姿勢なのです。(もちろん赤ちゃんに勁力はありませんが) そして、心意六合拳の失敗は、宋氏形意拳の失敗は、武式太極拳の失敗は、鼠蹊部が深く切り込まれていないことにより発生します。

by tiger-hawk | 2018-06-19 08:10 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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