動物武術の虎鷹拳院日誌

tigerhawk.exblog.jp ブログトップ

下腿三頭筋の伸張性収縮へ

*私には昔から大きな疑問がありました。24式太極拳の教科書に、後ろ足の小指側エッジを用いて地面を削り出す、とあったことです。

*小指側エッジを用いると、足首が折れ曲がることはありません。体重は踵へ行ってしまいます。すなわち、踵を用いる蹠行性(せきこうせい) となります。さらに、内転筋が空っぽになります。すると、身体は開いてしまいます。これを世間では、がに股と称します。24式太極拳はがに股だったのです。

*反対に、親指側エッジを用いると、足首が折れ曲がります。体重は親指と人差し指へ向かいます。すなわち、足指と趾球を用いる指行性となります。そして、内転筋が効いてきます。すると、身体は閉じます。これを世間では、オカマ歩きと称します。

*オカマ歩き、すなわち、心意六合拳の鶏行歩です。鶏行歩とは連続する鶏歩のことです。形意拳の三体式(宋氏形意拳の六合歩) 、は心意六合拳・鶏歩の変化形と考えれば簡単に整理できます。形意拳は心意六合拳から派生したのですから。

*鶏行歩にも鶏歩にも、ニワトリの字があります。ニワトリは鳥類ですから、指行性二足歩行です。(ヒトは蹠行性二足歩行です。) 鳥類の祖先=恐竜も指行性二足歩行です。

*ニワトリは指行性二足歩行ですが、ゆっくり歩く時は一本足時間が長くなります。昔、心意六合拳の師匠と、隣の農家のニワトリを観察しました。その時の、ニワトリの一本足時間が印象的でした。

*この一本足時間に着目しました。一本足時間こそが勁力時間だと理解できました。

*心意六合拳の師匠の、鶏撲食、鷹抓把、単虎抱頭、などの技に着目しました。その途中の長い一本足時間です。これは、地面を蹴ると消えてしまいます。地面を蹴る動作はジャンプ運動です。ジャンプすると、瞬間的に両足が浮いてしまいます。それがランニングです。

*通常歩く時は、弱いジャンプ運動なので、両足が浮く瞬間はありません。競歩はかなり強く地面を蹴るので、どうしても両足が浮いてしまいます。それを強制的に押さえ付けています。かなり辛い運動です。

*一般的な太極拳は、地面をとても軽く蹴ります。だから、身体はフワフワと浮いてしまいます。すると、下腿三頭筋が空っぽになります。姿勢勁力は死にます。

*地面を軽く蹴っても、強く蹴っても、身体は浮いてしまいます。すると、姿勢勁力は死にます。そこで、代わりのものとして、沈墜勁や震脚を用います。浮いた身体では撃てませんから、沈めるのです。でも沈めると勁力運動は途切れてしまいます。

*心意六合拳は相手を確実に倒すまで、攻撃の手を休めてはいけない、と教えます。そのためには、勁力運動の断絶は避けるべきです。

*さて、地面を蹴らずに移動する方法があるのでしょうか? それが、折れ曲がる足首、なのです。それは膝を用いずに、下腿三頭筋を用います。

*しかしその時、鼠蹊部が深く切り込まれていないと、膝が前へ出て、体重が膝に掛かります。結果、膝を痛めてしまいます。そんな動きを長期間続けていると、膝を壊してしまいます。

*一般的な太極拳で膝を壊してしまうのは、鼠蹊部が深く切り込まれていないからです。

*直立姿勢で歩く時、膝を用いても大きな問題にはなりません。体重がそれほど膝に掛かっていないからです。

*しかし、一般的な太極拳では低い姿勢を用います。すると、体重の圧力が膝に強く作用します。だから、膝が壊れてしまいます。

*体重の圧力を腰に負担してもらうと、腰が壊れます。では、何処に体重の圧力を負担してもらえばいいのでしょうか?

*それが、折れ曲がる足首なのです。足首が折れ曲がると、足指へ体重圧力の負荷が掛かります。親指側エッジならば、親指と人差し指です。

*ところが、足首は折れ曲がっています。すると、体重の圧力は主に下腿三頭筋に掛かることになります。それは、下腿三頭筋の伸張性収縮です。

*一般的なふくらはぎの体操は、下腿三頭筋の短縮性収縮です。すると、一般的なふくらはぎ体操は使えません。

*心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩、は下腿三頭筋の伸張性収縮です。でもこれらは分かりにくい。

*そこで、スウィング功の登場です。スウィング功は、下腿三頭筋の伸張性収縮です。しかも、膝で分断されている。だから、膝を痛めることがありません。

追伸・・・ジャコウネコ(ネコ科ではない) の肛門から出たコーヒー、いただきました。まろやかです。ありがとう居さん。ボブ・ディランの天国の扉を聴きながら・・・森田童子さんは逝ってしまったけれど、オラはしつこく生きていきます。しつこさだけが取り柄です。さよならぼくのともだち・・・

本当の追伸・・・どうして日本武術太極拳連盟の太極拳では膝を壊してしまうのか? それは膝に体重を掛けるからです。膝を使わなければ問題ない。膝の換わりに下腿三頭筋を使えばいいだけ。実に簡単な問題です。でも、踵を使えば膝を使ってしまいます。踵も使ってはいけません。

[PR]
by tiger-hawk | 2018-07-10 08:02 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


by tiger-hawk
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー