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動物武術の虎鷹拳院日誌

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鼠蹊部と内転筋と親指側エッジ

*ある人に電話で質問された時、鼠蹊部の切り込まれた例として、相撲の蹲踞を上げてみました。すると、蹲踞は鼠蹊部が開いている、と反論されました。質問者の鼠蹊部とは、表面的な認識しかありませんでした。それで、別の観点から話してみました。

*でも、本意ではありませんでした。それでここで記してみます。実は、蹲踞の姿勢は鼠蹊部が閉じています。鼠蹊部の開いた状態とは、足の小指側エッジを用いた状態です。蹲踞で小指側エッジを用いると、たいへん不安定になるのでまずあり得ません。

*小指側エッジを用いると、内転筋が効きません。するとたいへん不安定になります。例えば、お年寄りは内転筋が衰えてくるので、転びやすくなります。内転筋は身体バランスの要です。内転筋の働いていない状態を、開いた鼠蹊部と称します。

*蹲踞でも、武式太極拳の弓歩でも、心意六合拳の弓歩でも、親指側エッジを用います。すると、内転筋が使えます。するといわゆる太極拳の円襠の状態となります。二十四式太極拳では、小指側エッジを用いると教えますが、大間違いです。それでは円襠ができません。

*質問者の鼠蹊部の認識はたいへん浅いのですが、それは世の中の認識が遅れているためです。質問者のせいではありません。いいかえると、フジマツの認識が先に進み過ぎているのです。

*鼠蹊部が切り込まれていないと、鼠蹊部が伸びていると、身体はフワフワと浮いてしまいます。私のフワフワ身体の原点は、山西省太谷県にありました。

*宋氏形意拳の先輩の拳を見ていると、身体がフワフワと浮いていました。ああなっては駄目だな、と反面教師にしました。ところが、自分の身体も浮いていました。すると、もはや歩けません。そこで、歩くのをあきらめました。

*六合歩の定歩で、歩かずに、ひたすら五行拳を撃ちました。それしかできませんでした。それでも、実は浮いていたのですが。

*普通の形意拳では、後ろ足の大腿直筋に体重の圧力を掛けます。それで浮くことは無くなる「みたい」です。ところが、大腿直筋はジャンプする筋肉です。結局は地面を蹴ってしまいます。解決にはなりません。

*地面を蹴ると身体は浮いてしまいます。浮いた身体は沈めなければなりません。それが沈墜勁や震脚の由来です。ところが、宋氏形意拳には沈墜勁も震脚もありません。何か解決策があるはずですが、先生が教えてくれることはありません。

*地面を蹴るとは、たいへん微妙な問題です。別に強く蹴る必要はありません。フワッと浮くだけで、蹴っていると見なされます。だから、ほとんどの人は身体が浮いています。

*中国の先生は、自分で発見しろという立場です。しかし、発見できなかった人も先生となります。そして弟子を育てます。もはや、なにがなんだかわかりません。何処に真実があるのか? 何処にも真実は見当たりません。

*今でこそ、自分の体重は足首近くに降りています。しかし、これは長期間の訓練の結果です。教わっても、すぐにできるものではありません。つまり、秘伝でも秘術でもありません。古拳譜を読んでも役に立ちません。巻物を解読しても無駄なことです。

*心意六合拳の鶏歩訓練の目的は、宋氏形意拳の六合歩訓練の目的は、下腿三頭筋へ体重の圧力を掛けることです。しかし、その前提条件は足首が折れ曲がることです。足首が折れ曲がるための前提条件は、鼠蹊部が深く切り込まれることです。

*鼠蹊部が深く切り込まれるためには、尻を出してはいけません。尻を出さないためには、腹横筋を左右横へ引っぱり、腹直筋で内臓を持ち上げてやります。

*繰り返しますが、中国の先生の立場は、自分で発見しなさいということです。つまり、姿勢の構造は解明されていません。理論化もされていません。

*フジマツは馬鹿なので、何も考えずにできてしまいました。しかし、普通の人は頭がいいので、今は説明するようになりました。それでも、鼠蹊部の感覚はたいへん鈍くなっています。

*これは鼠蹊部を伸ばして直立した人類の歴史と関係しています。また学校教育の影響がたいへん強いと考えられます。学校教育の全てが正しいわけではありません。特に姿勢の造り方は間違っています。胸を張ってはいけません。背筋を伸ばしてはいけません。腹直筋で内臓を持ち上げてやります。

*言葉で鼠蹊部を説明しても、伝わることはありません。鼠蹊部を深く切り込む、といったところで理解されません。そこで、男性の場合は、鼠蹊部を強く押してやります。すると尻が出ます。そこで、腹直筋で内臓を持ち上げる、と説明します。あるいは腹部を撃ちます。女性の場合は? 無理なので、女性のコーチが必要なんですが? アハハ

*いえることは、世間の鼠蹊部の認識はたいへん遅れているということです。武術界でも太極拳界でも、そもそも認識されていません。こんなこというのは、アホのフジマツだけです。

追伸・・・今夏のおすすめ>拳立て、です。鉄牛耕地ができなくても拳立てならできます。コツは深くしないこと。深くすると肩甲骨が出てしまいます。10回1セットにすれば誰でもできます。痛い場合は、タオルか雑巾をしいてやってください。両手の間はコブシ1個位にします。強くなりますよー 女性でもできます。腹が落ちないようにしましょう。そのために、少し狭くします。おすすめです。

追試2・・・オバケ太極拳にならないように、自分の武式太極拳を少しカチカチにしてみました。カチカチ太極拳、かなり上手くいきました。これもふぇいすぶっくに載せるかな? また英語と日本語で非難ゴーゴーだあ~~

by tiger-hawk | 2018-07-25 08:26 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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