動物武術の虎鷹拳院日誌

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外部運動と内部運動

*「筋肉ではなく骨で撃つ」と称する人たちがいます。空理空論ですが、気持ちはなんとなくわかります。わかりますが、気持ち悪い。

*心意六合拳の鷹爪を教えてあげたら、前腕の筋肉ではなく「腱」だ、といいかえる人たちと共通しています。腱は筋肉と骨を結びます。つまり、筋肉ー腱ー骨の関係です。筋肉は神経が動かします。神経が無ければ、筋肉はただの肉です。

*だから、骨あるいは腱を取り上げることは無意味です。筋肉が無ければ動けません。でも、気持ちはなんとなくわかります。

*それをいうなら、外部運動ではなく内部運動を起こす、というべきです。外部運動も内部運動も筋肉・腱・骨が必要です。

*それは、外骨格運動ではなく内骨格運動ともいえます。動物には、外骨格の昆虫がいます。内骨格は魚が獲得しました。一部の魚は上陸して、爬虫類や哺乳類の原形動物が生まれました。外骨格では大きな身体を支えられません。だから昆虫は小さいままです。

*姿勢勁力の根本は、下腿三頭筋の伸張性収縮です。しかし、こんなことをしても歩けません。走れません。つまり外部運動はできません。これも内部運動の一つです。

*心意六合拳の鷹爪も内部運動の一つです。それは前腕の筋肉と指先を直結します。それには腱も必要です。筋肉と腱と骨は切り離すことはできません。切り離すのは料理する時です。筋肉は肉にします。骨と腱はスープの出汁にします。長時間煮込めば骨も食べられます。

*運動する時は、切り離せません。だから、外部運動と内部運動、として考えるべきです。

*内部運動ですから、体重移動はしません。そのままの状態で撃ちます。だから姿勢勁力と称します。(肩甲骨発勁は外部運動です。念のため)

*「腹直筋で内臓を持ち上げる」ことも内部運動です。腹横筋を左右横へ引っ張ることも内部運動です。

*体重移動で撃つ運動は、全て外部運動となります。体重移動しないで撃つ運動の一部に内部運動=姿勢勁力があります。

*体重移動しなくても、腕力だけで撃てます。しかしそれはとても弱いので、勁力とは称せません。特に私のような軟弱者は腕力もありません。

*内部運動を試験するには、宋氏形意拳の崩拳も良いのですが、かなり難しくなります。

*そこでおすすめなのが、心意六合拳の搖閂把(ようさんば) です。搖閂把は体重移動するように見えて体重移動しません。(もちろん無知な先生は中国にもいますから、体重移動する先生も少なくありません。)

*体重移動しないで撃つためには、内部運動がどうしても必要となります。というわけで、搖閂把がおすすめです。搖閂把で内部運動を養成します。

(註) 内部運動の典型は、宋氏形意拳の横拳基本功です。それはヘソの左右に半円運動を造ります。それはやがて立体化します。すると、左右に球体運動が起こります。つまり、メビウスの輪ができます。これは運動なので物体はありません。私は数十年前に陳式太極拳を習いました。しかし全く使えません。踊りにもなりません。数十年後のある日、横拳基本功で陳式太極拳をやってみたら、使えるようになりました。それまでは外部運動の陳式太極拳でしたが、いつのまにか内部運動になっていました。もう遅いですけど(笑) 。無知は恐ろしいです(涙) 。

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by tiger-hawk | 2018-08-15 08:22 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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