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動物武術の虎鷹拳院日誌

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太極拳の四両発千斤の真実

*太極拳には、四両発千斤、という不思議な発勁の方法がある。小さな力で大きい力を出す方法のこと、だそうです。

*その言葉を初めて見たのは、たぶん松田隆智先生の本だったと思います。「太極拳入門」という本です。もう手元に無いので、確認できませんけど。もしかしたら間違っているかもしれません。

*その後、武術雑誌にも載って、四両発千斤の言葉は有名になったけど、その中身については誰も知りませんでした。その解説もありませんでした。太極拳の指導者も知りません。

*中国の武術雑誌や本を見ても、さっぱりわかりませんでした。

*後年、私は四両発千斤の言葉の意味を解明しました。それはいくつかの偶然が重なりました。

*第一に、八極拳を学習したことです。後ろ足で地面を蹴り、前足でも地面を強く蹴る、動作勁力の典型ともいうべき八極拳です。

*第二に、八極拳の対極にある「静」の形意拳を形意拳の故郷=山西省太谷県で学んだことです。それが宋光華先生の宋氏形意拳でした。

*第三に、心意六合拳の鶏行歩を解明したことです。

*第四に、太極拳の始まりの武式太極拳(喬松茂先生スタイル) を学んだことです。太極拳は武式太極拳から始まります。陳式太極拳ではありません。

*陳式太極拳の村には、太極拳の名称がありませんでした。十三勢長拳などと呼称していたそうです。陳式太極拳の元の形を学んだ武禹襄は、それに改革を加えて、太極拳と名付けました。だから、太極拳は武禹襄から始まります。

*武禹襄は儒教の先生でした。儒教はむかしの中国では宗教であり科学でした。つまり、儒学者は教養人、知識人でした。その武禹襄が太極拳の名称を考案しネーミングしたのです。だから、武禹襄が太極拳の創始者です。

*武式太極拳は動作がたいへん小さい。とても撃てません。効果的な打撃は望めません。それは武式太極拳が勁力を基本としているからです。勁力を前提としているからです。勁力の無い者には撃てません。

*しかし当時の私は、宋氏形意拳と心意六合拳を体験していました。まだ稚拙でしたが、姿勢勁力を理解していました。だから、武式太極拳の理解に苦労しませんでした。

*どうして、小さな力で大きい力を出せるのか? それは動作ではなく、姿勢の構造力があるからです。 だから最後は前腕の力だけ用いれば大きい力を出せます。それが心意六合拳の鷹爪です。武式太極拳の手型も鷹爪と同じです。

*その姿勢は、太極拳の起勢の中にあります。四両発千斤は秘密の方法ではありませんでした。最初の起勢に勁力はありました。

*しかし、人々は無知でした。無知は不幸の始まりです。

*しかし、今、フジマツによって四両発千斤は解明されました。四両発千斤は誰でもできるものとなりました。

*起勢の姿勢ができれば、だれでも四両発千斤できます。でも、フジマツの指導が必要です。それはとても微妙な姿勢だからです。

*知りたい人は開進第一中学校体育館へ見学にイラッシャーイ。あなたの疑問に答えてあげます。四両発千斤はもはや秘密ではありません。口の軽いフジマツが解明してしまったから。(合気上げとは無関係です。念のため)

*松田隆智先生は生涯、八極拳から離れませんでした。だから、四両発千斤は解明できませんでした。四両発千斤は姿勢の勁力だからです。

*私は八極拳の先生の恩を忘れて、八極拳の裏切り者となりました。だから四両発千斤を解明できました。

*こうしたことを考えると、武術の原理とか統一理論とかの志向は、実に無意味だと思います。

*ただ、四両発千斤は楽でいいです。小さい力で済みますから、怠け者の私にとっても都合がいい。

*太極拳の起勢の造り方は、直立姿勢からフニャと力を抜いて崩れてしまいます。その続きは体育館で・・・チャンチャン

追伸・・・威張っている人は鼠蹊部が硬いという法則を発見しました。鼠蹊部が硬いと姿勢勁力はできません。鼠蹊部をやわらかくするためには、素直になる必要があります。いいかえると素直な人は上達が早い。威張っていないけど鼠蹊部が硬い人もいます。そんな人は鼠蹊部だけやわらかくすればいいわけです。虎鷹拳院には上から目線の人も来ます。オラ尊敬されるような人間ではないけれど、見下して練習しても無駄な時間になります。ナンダカナア・・・


by tiger-hawk | 2018-08-24 08:25 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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