宋氏形意拳の崩拳を教えてみました。あせらず一年は掛かると思ってやってみましょう。一年である程度のレベルに到達しましょう。
拳の到達点までは、徹底的にちからを抜きます。その部分は力が必要ないからです。そうすると、拳の速度はどんどん速くなります。私の崩拳を見せると、形意拳を知る人は、みんなびっくりします。
反対に、私が一般の形意拳を見ると、ちからの入れ過ぎで、たいへん遅く見えます。
でも、初期段階では、ゆっくり撃ちます。とにかくちからを抜きます。実際に撃つ距離は、コブシ一個分です。この距離は心意六合拳も同じです。
肩から撃つと、勁力が発生しません。そこで、脇腹の前鋸筋から撃ちます。肩は徹底的にちからを抜きます。
拳は尻と一体化します。腰を使うと、体幹が分裂してしまうので、腰を使いません。逆歩で身体が回転しないように注意します。前足の親指がストッパーとなります。
心意六合拳の鶏行歩、その第一段階をやってみました。過去の失敗を反省して、現在は、3段階に分けて教えています。
第一段階は、大きい鶏歩で止まります。そして押せるかどうかチェックします。相手を楽に押すためには、後ろ足足首内側の角度が問題となります。
最適な角度を記憶します。それを毎回、再現できるようにします。形状記憶合金となります。
前ヘ突っ込まないように注意しましょう。地面を蹴ると、突っ込んでしまいます。後ろ足で支え続ける感覚を磨きます。もちろん立ち上がりません。
第二段階は、前足一本足で止まります。それは次回のお楽しみということで。ほな、またね
追伸→一般の人には、いきなりの鶏行歩は無理、という結論に落ち着きました。そこで、大きい鶏歩で止まる鶏行歩、です。これで発勁の練習にもなります。一般の人は、自分の勢いを殺すことが困難で、自分の勢いに負ける傾向があります。それを自覚できません。