古い友人がやって来た。武式太極拳をやりたいという。そこで、最近開発した弓歩の造り方を教えてみました。
親指側エッジに移行しつつ、下腿3頭筋を内側ヘ絞り込みます。
これ、弓歩からやっても良し。宋氏形意拳の六合歩からやっても良し。六合歩から弓歩の過程でやります。
最後まで地面を蹴らないことを徹底させます。だいたい成功しました。でも、肩の力が抜けません。
24式太極拳者の特徴なんですが、肩の力が抜けません。肩がガチガチです。肩の力で、勁力が死にます。24式太極拳者は、肩の力を抜く訓練を経験していません。致命的欠陥です。
型の練習で、肩の力が抜けているように見えても、実際はガチガチです。特に相手を前にすると、肩に力を入れて押してしまいます。これ、全国的欠陥です。たぶん、世界的欠陥でしょう。
私は、宋氏形意拳のフニャフニャ五行拳で克服しました。でも、宋氏形意拳でなくても、対人訓練で克服できます。
推手はやめたほうがいいです。相手に抵抗しようとして、肩に力が入ってしまいます。推手をやればやるほど、ヘタクソになります。無意味です。無駄の極みです。
相手に抵抗してはいけません。胸の前の空間をつぶされたら、もう負けなのです。負けを素直に認めましょう。
そこで足を引くなりして、胸の前の空間を造り治します。無理に抵抗すれば、怪我する危険性があります。怪我の一歩手前で、負けを認めます。
推手はやらないほうがいいのです。雲手の練習で十分です。雲手でディフェンスの練習をします。その時に、足の親指を覚醒させます。
勁力は親指から出ます。拇指球ではありません。親指の第一関節から先です。いわゆる指の腹です。
これは、宋氏形意拳の龍形基本功でも開発できます。
24式太極拳は、踵を用います。致命的欠陥です。小指側エッジを用います。致命的欠陥です。肩の力を抜きません。致命的欠陥です。
踵は用いず、親指を用います。小指側エッジを用いず、親指側エッジを用います。肩の力を徹底的に抜きます。
なお、肩甲骨発勁を長期間やっていた人も、肩の力を抜くことはたいへん困難となります。
24式太極拳は捨てて、武式太極拳をやりましょう。肩の力を徹底的に抜きましょう。