動物武術の虎鷹拳院日誌

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地面を蹴らない足

私が心意六合拳を本格的に始めたのは38歳の春です。それから一年ちょっとで、師匠の地面を蹴らない足を理会できました。

でも、一般の人には難しいようです。地面を蹴っている、という状態を認識できません。

例えば、力を抜いている24式太極拳のおにいさん、おねえさんたちに、地面を蹴っています、と指摘しても無駄なことです。アホか? と思われるだけです。

どうして私には理会できたのか? それは、36歳の時に入門した宋氏形意拳のおかげです。

その時、カラダが浮いている先輩に出会いました。宋光華先生自宅の近所に住む先輩でした。ああなっては駄目だな、と思いました。

ところが自分もカラダが浮いています。それ以来、歩くのが怖くなりました。それで歩くのはあきらめました。

そこで、六合歩のまま、五行拳をひたすら撃ちました。もちろん、力を入れては駄目なので、フニャフニャ五行拳です。小学生も倒せないフニャフニャ崩拳です。誰かに指示されたわけではありません。自分の判断です。

この判断が、二年後の心意六合拳にたいへん役に立ちました。歩くのが怖い私は、師匠の地面を蹴らない足に気付きました。

これ面白いことに、師匠は無意識にやっています。だから、話しても無駄です。しかも、師匠はかなり力強く表現しています。だから、一般の人は、見てもわかりません。

心意六合拳は、力強い表現を求められるので、なかなか地面を蹴らない足に気付きません。実際、地面を蹴る心意六合拳の先生もたくさんいます。

私は素直なので、地面を蹴らない足をそのまま表現します。すると、勇猛果敢な表現を良しとする心意六合拳の基準に合わないようです。それで、批難されることもあります。自分にとっては、どうでもいいのですけど。

どうして、地面を蹴っている足を認識できないのか? 考えてみると、それが人間の本能なのだ、と生物学の本を読んでわかりました。

地面を蹴るのが、直立二足歩行の宿命なのです。業です。直立した人間は、その運命から逃れられません。

そこで、直立姿勢を放棄したのが、心意六合拳の鶏歩、宋氏形意拳の六合歩です。

私は馬鹿なので、常識を放棄しました。すると、地面を蹴らない足を理会できました。

しかし、一般の人には、難しい。地面を蹴るといっても、微妙な動きです。それは自覚できません。いつも歩いている動きです。

歩くことを否定されるわけです。感覚を否定されるわけです。自分は、歩くことが怖くなりましたが、それを理解してもらうのは、困難です。

特に、格闘技経験者にとっては、困難です。なにしろ、ランニングもウォーキングも、日常歩行も地面を蹴っていますから。

心意六合拳の鶏行歩は不自然です。それは、人間の直立二足歩行ではないからです。人間本来の歩き方ではありません。

追伸 地面を蹴らない足は、実は日常生活にあります。それが階段の下りです。でも負荷が軽いので、気付きません。登山の下りだとたいへんなので、気付くかもしれません。

追伸 昨年はいろいろありましたが、マイナス要素が全部消えたので、結果良かったです。剽窃者とも絶縁できました。これは良い方向へ向かっているのだと思います。日曜日も練習していますので、平日無理な人は遊びにおいでください。

by tiger-hawk | 2019-01-11 08:38 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・反人間本能の勁力・藤松英一


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