長春八極拳をやっていた人に指摘されました。長春八極拳の馬歩は、足の小指側エッジを用いる。
そうだった。すっかり忘れていた。笑 もう40年近く前なので、勘弁してください。アホだし。外側広筋を張るのだから、小指側エッジになります。一般的太極拳と同じです。
私は宋氏形意拳と心意六合拳を経験してから、弓歩も馬歩も、親指側エッジに改造してしまいました。そうすると内転筋が使えます。
外側広筋ー小指側エッジ
内転筋ー親指側エッジ
という図式になります。両者は全く異なる世界です。同じ弓歩でも、同じ馬歩でも、全く違います。
また、地面を蹴る運動と、足首がくびれる運動では、同じ後ろ足でも、全く異なる世界となります。これが原因で、後ろ足勁力の言葉の使用をやめました。
ほとんどの武術では、後ろ足は地面を蹴る運動です。宋氏形意拳と心意六合拳では、後ろ足は足首がくびれる運動です。
もっとも、宋氏形意拳と心意六合拳でも、地面を蹴る後ろ足を用いる人が多いと考えます。
人間は地面を蹴って進むものです。それが人間の直立二足歩行だからです。それが人間の本能です。
しかし、人間の本能に従っていると、目的の勁力は得られません。それは、静かな指行性勁力です。
となると、歩く時の勁力が問題となります。
宋氏形意拳は移動距離が短いので、わかりにくい。そこで、心意六合拳で考えてみます。
心意六合拳の技はニ歩で構成されています。もちろん、実際には何歩でもいいんですが。
で、面倒臭いので、ニ歩目を問題にします。
前足は着地以前で浮いています。後ろ足一本足です。この時に、勁力が発生します。
後ろ足は地面を蹴ってはいけません。カラダが浮いてはいけません。足首は折れ曲がります。すると指行性になります。
体重移動してはいけません。すると前足は空っぽの状態です。
でも完全に力を抜いてしまうと、着地の時に怪我してしまいます。だから怪我しないだけの着地準備します。
体重は後ろ足のヒラメ筋に降ろします。前足は浮いています。カラダは浮いていません。勁力はこの時にはっきりと発生します。
追伸 移動距離はなるべく長く、勁力は切れないようにしましょう。
追伸 整体から見る気と身体、ちくま文庫、を読んでみて、気は存在しない、と再確認しました。この本、ツッコミどころ満載ですが、時間の無駄なので、やめておきます。それよりも、龍行歩をちゃんと練習します。