人間が歩く動画を見ると、頭が上下しているのがよくわかります。
地面を蹴って、体重移動して歩くからです。
お年寄りになると、地面を蹴る力が衰えるので、体重移動を主とします。
人間の歩き方は、たいへんコストパフォーマンスが良いとされています。しかし、カラダが浮いてしまいます。カラダが浮くと効果的に撃てません。(そのために震脚したり沈墜勁したりするわけです。しかし、震脚と沈墜勁はやめました。)
その当時、カラダが浮かない歩き方はわかりませんでした。
そこで、歩くのはあきらめました。私、あきらめるのは早いんです。後でグズグズ後悔するアホですが。笑
歩くのをやめたので、六合歩の定歩で五行拳をひたすら撃ちました。
それが、後の心意六合拳に役に立ちました。
勁力は、歩く以前に発生します。立つだけで発生します。
もちろん、踵を用いる蹠行性では駄目です。鶏の、ネコの、イヌの、指行性です。
でも、人間は直立姿勢なので、歩くと鼠蹊部を突き出します。私から見ると、チンポを突き出して歩きます。笑 もちろん、無自覚です。
だから、心意六合拳の鶏行歩をやると、鼠蹊部を突き出します。
鼠蹊部が切れません。
では、鶏の骨格標本を見てください。鼠蹊部が切れています。羽があると見えません。人間ではこうはなりません。
で、私は鼠蹊部に注目しました。心意六合拳屋で鼠蹊部に注目した人はいません。形意拳屋で鼠蹊部に注目した人はいません。たぶん
そこで、鼠蹊部を修正してやると、へっぴり腰になります。もちろん、へっぴり腰は駄目です。へっぴり腰は腹直筋で修正します。
指行性で立つのは、蹠行性の人間にとって難しい。骨格が違うからです。
でも楽しいこともあります。勁力が連続して湧いてきます。