鼠蹊部を緩め切り込むだけで、勁力が出ます。しかし、現実はそうなりません。どうしてでしょうか?
それは余計なことをしてしまうから、です。
前足は踏み込まない。踏み込んではいけません。
後ろ足は地面を蹴ってはいけません。足は踏ん張ってはいけません。足は何もしません。
つまり、立って発勁しても、座って発勁しても、寝て発勁しても、本質的には同じことです。これにはびっくりです。書いているオラもびっくりです。(笑)
足が何かすると、重心移動が起こります。重心移動は勁力を殺します。
僧帽筋は使いません。僧帽筋使うと前鋸筋が使えません。これ、空手経験者や太極拳経験者にはかなり難しい。空手や太極拳は僧帽筋で撃ちますから。
呼吸法は自然呼吸で十分です。特別な呼吸法は要りません。フンッ、も、ハッ、も要りません。
では、心意六合拳の雷声はどうでしょうか? あれは呼吸法ではありません。雷声は、前鋸筋の覚醒法なのです。
下腹部を少し凹ませます。そのまま腹直筋を少し引き上げます。すると前鋸筋が覚醒します。
強く引き上げると、大胸筋が緊張します。大胸筋は要りません。
下腹部を少し凹ませ、腹直筋を引き上げる瞬間、イー、と発声します。すると前鋸筋が目覚めます。それが雷声です。
気沈丹田と称して、下腹部を膨らませる先生がいますが、大間違いです。
前腕の筋肉は力を入れます。心意六合拳&形意拳&武式太極拳の鷹爪です。これは外せません。ここだけは力を入れます。
追記 椅子に座って発勁、をXさんに教えたら勁力出てXさんびっくりしてました。足が使えないので簡単です。アハハ