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[ 2017-11 -30 08:48 ]
2017年 11月 30日 ( 1 )
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(昨日の体育館から)
*心意六合拳の古い語句に、地に輪っかの無いことを恨む、とあります。大地に輪っかが生えています。それを左右の手でつかんで、大地を引っさげて歩きます。
*これ、大地鶏行歩、と私は称しています。つまり、とても重いものを手に引っ掛けて、歩きます。すると、もはや地面を蹴ることができません。すると、足首が折れ曲がります。踵が高く挙がることはありません。とても長い距離は歩けませんが、短い距離で効果があります。
*これはあくまで、想像で実行します。本当に重いものを持つと、効果ありません。ダンベルを持って歩いても、無意味です。(たまにそんな馬鹿な質問をする人がいます。本当にいるので、あきれてしまいます。)
*注意点としては、膝に荷重をかけると、膝が壊れます。つまり、足首が折れ曲がらないと、膝が壊れます。その場合は、膝で歩いていることになります。初心者には教えないほうがいいようです。
*これと似たような技が、心意六合拳・四把捶にあります。それは、重い大きな石を抱いて歩きます。これもあくまで想像です。本当に石を抱いて歩いても効果ありません。
*石があまりに重いので、もうイヤになります。放り出したくなります。
*そこで石を持ち上げて、目の前の相手にぶつけてやります。具体的には双把=虎撲します。
*石を抱いて発勁、です。
*これを練習してみました。とてもよい発勁の練習になります。練習の時は、相手を押してやります。軽く吹っ飛びます。
*もちろん、体重を浴びせてはいけません。浴びせるのは、あくまで想像の石です。だから、前のめりになってはいけません。それでは石を落としてしまいます。
*腕の力だけでやってはいけません。それでは、石をぶつけられません。
*失敗する人・・・なんとか石は抱けるのですが、持ち上げた瞬間、石はとても軽くなってしまいます。ぶつける時は、石は無くなっています。
*あるいは、前のめりになり、石は自分の足に落としてしまいます。足指が骨折してしまいます。
*想像力の貧困です。あまりにも貧乏なんです。「想う」ことができません。
*想像することによって、発勁できます。
*私は、心意六合拳の師匠の後ろ足を見て、勁力を理解しました。
*それはただ見るだけでは駄目なんです。動画を見ても無駄なんです。
*動画を見てもいいんですが、その後に想像します。目の前に小さな先生を出現させます。その小さな先生が動きます。
*額の前、10cm位のところに小さい先生がいます。先生は8cm位かな? 等身大だとうざい。動かしにくい。見えにくい。
*頭の中で動かれると、うざいので、額の前に出してしまいます。
*動作や套路を覚える時も、額の前に出してやります。いつまでも先生の顔だとウザイので、自分の顔と身体に置き換えてやります。
*話しを戻します。
*この、石抱いて発勁、は全ての技に共通しています。単虎抱頭の劈でやってみました。パンチング・ミットでやります。
*撃ちたい人は腕力でやってしまいます。腕力でやると、腕はとても軽くなります。打撃も軽くなります。
*腕が曲がってしまう人は、打撃がとても軽くなります。(腕を曲げて短く撃つ方法もありますが、難しいので省略しました。その場合、鷹爪が完全にできていないと無理です。)
*失敗する人・・・石を抱いて鶏行歩を全て忘れてしまいます。目の前のミット、あるいは自分の手に、心の全てを奪われてしまいます。自分の尻が出ていることも見えません。自分の足のことも忘れてしまいます。
*想像力が貧乏です。あまりにも貧乏なので、涙を禁じ得ません。ご同情申し上げます。アーメン 神のご加護を
*想像しましょう。あなたは石を抱いて鶏行歩します。十字架を背負ってゴルゴタの丘を登るキリストのように・・・違うか !
*失礼いたしました。神様、ごめんなさい。あっ見捨てないでくださーい !
*想像すると発勁できる、なんだか面白いですね。あなたも石を抱いて発勁しませんか?
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by tiger-hawk
| 2017-11-30 08:48
| 姿勢勁力
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