動物武術の虎鷹拳院日誌

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2018年 01月 28日 ( 1 )

弱い者の戦略

*「相手が倒れるまで攻撃の手を休めてはならない」・・・と心意六合拳の師匠に教わりました。それが心意六合拳の闘い方です。

*つまり、一撃必殺、なんか最初から想定していません。武術雑誌や漫画とは大違いです。そんなことで、心意六合拳は強いのか? 心意六合拳が強いのか弱いのかフジマツは知りませんが、フジマツ個人は弱い存在です。

*一撃必殺とは、強い者の闘い方です。強い者はそれでいいのです。

*では弱い者はどうすべきか?

*「強い者は単純に、弱い者は複雑に」これは勝負の鉄則なのである。・・・「弱者の戦略」稲垣栄洋 著、新潮選書から

*引用した本は武術の本ではありません。生物学の本です。その内容は読んでみてください。これ以上引用するのはメンドー臭いので。動植物の生き残り戦略がテーマです。

*強い者は一撃必殺で、弱い者は連続攻撃で、闘います。これが心意六合拳の戦略です。つまり、心意六合拳は弱い者の戦略です。

*そのために、心意六合拳の技はとても複雑になっています。鶏撲食も搖閂把も龍形裹風も、とても複雑な構成です。

*だから覚えにくい。単純な突き蹴りで構成されていません。手の動きと足の動きが、複雑になっています。

*姿勢勁力の、体重の一点集中、もとても難しいものです。しかし、弱い者としては、自然な状態で闘うわけにはいきません。自然な状態では、弱い者は確実に負けてしまいます。

*そのために、不自然な体重の一点集中を学びます。だから、ニワトリの指行性一本足に学びます。それが心意六合拳の鶏歩と鶏行歩です。人間なのに、動物に学びます。だから、姿勢勁力は不自然勁力となります。

*現代日本人は自然が大好きなので、かなり抵抗があります。

*心意六合拳の代表的な套路は十大形套路です。それは何を教えてくれるのでしょうか?

*それは虎形套路ならば、虎形の連続攻撃を教えてくれます。一つの技が連続攻撃になっていますが、それをさらに技を組み合わせて連続攻撃の連続攻撃になっています。

*全く一撃必殺ではありません。そのために、最初の一撃は、相手を誘導するために用います。心理的作戦です。しかし、フェイントは用いません。気持ちは一撃に賭けますが、内実は全く違います。

*どうして力を抜く必要があるのか? それは力を込めると、体重の一点集中ができないからです。力を抜いてはじめて、体重の一点集中ができるようになります。見てくれはそんなに問題ではありません。迫力は勁力と無関係なのです。

*センセーは推手に恨みでもあるのか? とシロクマさんは言います。

*推手に恨みはありませんが、推手に騙されている人は哀れだなあ、と想います。

*推手は強い者の戦略なのです。それは、足を固定しているからです。足を固定すると、勝負は単純になってしまいます。単純な勝負は、強い者の思うつぼです。

*弱い者は勝負を複雑にする必要があります。しかし、闇雲に自由に動いても無駄なことです。結局は負けてしまいます。

*複雑な闘い方にも、法則があります。その法則を学ぶために、技を学びます。

*学んだ後に、自分で技を再構成してもかまいません。自分なりの連続攻撃を造ります。それは自分だけの技です。

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by tiger-hawk | 2018-01-28 08:32 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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