動物武術の虎鷹拳院日誌

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2018年 05月 20日 ( 1 )

開く身体、閉じる身体

(昨日の体育館から)

*心意六合拳の収勢をやってみました。その中には、挑領、鷹捉、虎撲、と三つの古典的な技が含まれています。そして、挑領と鷹捉では、身体が開いてしまうことがあります。

*開いてしまうと、どうなるか? 鼠蹊部が開いてしまいます。足首が開いてしまいます。その結果、後ろ足の踵へ体重が乗ってしまいます。すると、勁力は死にます。勁力は分散して、生まれ出ることができません。

*私は、鷹捉の学習において、師匠から身体を閉じることを厳命されました。その意味は後に成って理解できました。当時は、ふーん、そんなものかねえ、とボーと聴いていました。馬鹿ですから。

*身体を閉じると、不自由な感じです。リラックスできません。身体を閉じるということは、腹圧が常に掛かっているということです。

*いいかえると、腹圧によって身体を閉じます。鼠蹊部を閉じます。足首を親指側エッジに閉じます。足首は内側へ折れ曲がります。すると、足の親指と人差し指で立つ結果となります。指行性プラス親指側エッジ、となります。

*身体を閉じることは、心意六合拳の鶏歩において、顕著になります。その半身は、そのままだと身体が開いてしまいます。ギリギリと体幹を絞って、半身を造ります。すると、後ろ足側の腹圧が抜けてしまいます。前足側の腹圧だけになってしまいます。これはなかなか気がつきません。私も、習った当時は全く無知でした。

*ヒトの習性として、本能として、自然に任せてしまうと身体は開いてしまいます。閉じた身体とは、ヒトとして不自然です。

*姿勢勁力とは不自然勁力なのです。だからリラックスできません。動作勁力は自然勁力です。だからリラックスできます。沈墜勁も震脚も、自然勁力です。

*リラックスできない武術なんて、世の中の流れに逆らっています。普通の太極拳とは真逆です。だから、喬先生の武式太極拳は特異な印象を与えます。

*形意拳の三体式は、そもそも身体が開いています。宋氏形意拳の六合歩も例外ではありません。一般的な三体式よりは、身体が閉じていますが、やはり少し開いています。それはどうなっているのでしょうか?

*六合歩は、撃つ過程において、どんどん身体を閉じて行きます。どんどん、後ろ足の親指側エッジが明らかになって行きます。これは逆歩だと解りやすい。逆歩の場合、極端に逆側の半身となります。ところが、順歩だと開きやすい。

*順歩だと、自然に任せると後ろ足の踵に体重が掛かってしまいます。だから、意図的に親指側エッジを表してやります。これも教わらないと理解が難しいことです。

*この順歩の半身は、心意六合拳の鶏歩と共通している性質があります。すなわち、後ろ側の足を意図的に閉じます。

*心意六合拳の鶏歩は始めから閉じていることを要求されます。宋氏形意拳の六合歩は、それを撃つ過程で表現します。その違いが、鶏歩と六合歩の違いです。心意六合拳と宋氏形意拳の違いです。

*閉じる身体については、中国の先生でも共通の認識となっていません。無知な先生もいます。そもそも閉じる身体は、ヒトとして不自然だからです。

*最後に、順歩のスウィング功で確かめてみました。順歩のスウィング功の場合、逆側の足が取り残されて、忘れ去られて、開いてしまいます。すると、踵に体重が乗ってしまいます。これも流れに従わず、足の親指と人差し指で地面を感じ取るようにします。常に、両足の親指と人差し指で地面を感じ取ります。

では、又ヤーサイ わしんなよー

追伸・・・6・17心意形意出勁講習会においても、心意六合拳の収勢を詳しくやることにしました。閉じる身体を習得してもらいます。

追伸2・・・指行性プラス親指側エッジ=親指と人差し指、これを前足と後ろ足で実行します。踏ん張ると身体は浮いてしまいますから、踏ん張らないようにしましょう。

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by tiger-hawk | 2018-05-20 08:20 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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