動物武術の虎鷹拳院日誌

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2018年 05月 31日 ( 1 )

突きと崩拳

*いわゆる突きの構造から、姿勢勁力の心意六合拳と宋氏形意拳の拳を見てみましょう。

*突きにおいては、こぶしを握ります。指先は握り込まれます。これは、前腕筋肉の短縮性収縮となります。

*突きの腕の運動は、上腕三頭筋の伸張性収縮です。腕を伸ばす動作は、通常、上腕三頭筋によります。

*突きは、前腕筋肉の短縮性収縮と上腕三頭筋の伸張性収縮によって成り立っています。

*ところが、心意六合拳の鷹爪は、指先と前腕筋肉の伸張性収縮によって成り立っています。これで、掌も拳も造ります。

*掌も拳も同じ構造なのです。となると、拳は握り込まれていません。拳も指先と前腕筋肉の伸張性収縮によって成り立っています。

*結果、こぶしの中に空気が残ります。やわらかい握りというよりも、指先も伸張性収縮しています。見たところ、やわらかい拳なのですが、こぶしの中は指先が伸びています。これが鷹爪の拳です。

*結果、手の甲の皮膚が張ります。手首はフラットになります。いわゆるこぶしは、手の甲の皮膚が張りません。手首はフラットになりません。

*さらにややこしいのですが、上腕三頭筋の伸張性収縮を用いません。腕を伸ばすのは上腕三頭筋ですが、これを用いません。

*だから、腕は伸びません。心意六合拳の馬形拳も、宋氏形意拳の崩拳など五行拳も、腕は伸びないのです。

*でも一見、腕は伸びているように見えます。

*それは、前腕筋肉の伸張性収縮によって腕が伸びているのです。上腕三頭筋はフニャフニャのままです。これが、宋氏形意拳のフニャフニャ崩拳となります。

*さらにややこしいのですが、心意六合拳の馬形拳においては、上腕二頭筋の短縮性収縮を用いています。上腕二頭筋は腕を縮める筋肉です。いわゆる力こぶを造る筋肉です。心意六合拳の馬形拳は、腕を縮めているのです。同時に、前腕筋肉の伸張性収縮を用いています。

*宋氏形意拳の崩拳など五行拳の場合、上腕二頭筋はそれほど露骨に用いません。腕を固定するために、隠し味的に用いています。意識する必要はありません。

*姿勢勁力の上腕三頭筋は、拳には直接用いません。しかし、相手と接触した瞬間、相手の体重の圧力が生じます。撃った瞬間、相手の体重の衝撃を受けます。この衝撃を受けて、自分の腕を支えるために、上腕三頭筋を用いています。これは自然な反応なので、意識して練習する必要はありません。

*いわゆる突きでは、腕は肩から発します。そして腰を用います。

*姿勢勁力の腕は肩からではなく、前鋸筋から生えます。姿勢勁力の拳は、肩ではなく前鋸筋で支えます。前鋸筋の伸張性収縮です。さらに、尻を含めた体幹を用います。腰は用いません。腰は消えます。腰の回転もありません。

*そして、根本的な力は、足の親指と人差し指から発します。隠れ指行性となります。それはまた、別のお話です。

*どうでしょうか? これがクソリアリズムの勁力のお話です。

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by tiger-hawk | 2018-05-31 08:40 | 姿勢勁力

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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