動物武術の虎鷹拳院日誌

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2018年 06月 02日 ( 1 )

始まりはゆるゆるの後ろ足

*姿勢勁力の進化の歴史を明らかにすることは不可能です。少なくとも、私の能力を越えています。しかし、 心意六合拳と形意拳の形態から学習の助けとして推測することはできます。

*ここでも、回族の陳先生の方法から始めます。それは、後ろ足の踵を上げて降ろす動作です。この後ろ足の踵を上げる最初の動作に、落とし穴があります。

*後ろ足の踵を上げる時、力を入れて地面を蹴ると、下腿三頭筋の短縮性収縮が起こります。これで姿勢勁力はアウトとなります。短縮性収縮が起これば、伸張性収縮は不可能だからです。

*地面を蹴る運動は、進む運動です。歩く運動です。すなわち、ヒトの直立二足歩行のことです。姿勢勁力は進めない運動、歩けない運動のことです。それは進めない運動なので、ヒトとしては不自然運動となります。あるいは反自然運動です。

*だから、鶏歩、鶏行歩と称します。もはや人間ではありません。変態してニワトリの足になりました。宋氏形意拳の六合歩(三体式)は、鶏歩の変形です。あるいは弓歩の変形です。心意六合拳の鶏歩も、弓歩の変形です。元は弓歩ということです。

*しかし、この弓歩、普通の弓歩ではありません。それは、裏弓歩です。

*普通の弓歩=表弓歩は、地面を蹴る運動です。ヒトの直立二足歩行を拡大しただけです。でもそれだと、前へ突っ込むだけとなってしまいます。そこで、後ろ足の小指側エッジを用いることにしました。使う筋肉は大腿直筋に外側広筋が加わります。

*しかし、小指側エッジは足首が脱臼する方向です。危険な方向です。(親指側エッジは安全です。) さらに後ろ足の膝に体重が掛かります。今日、日本武術太極拳連盟の太極拳が日本国民の膝を痛撃しているのは、構造的欠陥があるのではないかと愚考しています。それは前足膝の角度だけではないということです。

*この表弓歩からどのようにして裏弓歩が進化したのか? わかりません。しかし、この進化には、蹠行性(せきこうせい) から指行性への変化が必要です。ここでも、恐竜=鳥類=ニワトリの指行性が関係してきます。

*後ろ足の指行性だけでなく、前足の指行性も必要となります。前足指のストッパーです。実は前足の下腿三頭筋も伸張性収縮となります。これは後ろ足の勁力だけでなく、次の動作も可能とします。次には、前足が後ろ足になるからです。

*これが、心意六合拳の鶏行歩へと発展します。

*さて、元へ戻ります。陳先生の後ろ足です。踵を上げる時、地面を蹴ってはいけません。ではどのようにすればいいのか? それは力を抜くことです。大腿直筋も下腿三頭筋もほとんど力が入っていません。ゆるゆるです。

*ゆるゆるな足が、下腿三頭筋などの伸張性収縮を可能とします。力の入った足は、既に下腿三頭筋の短縮性収縮が始まっています。

*この陳先生の後ろ足を習得できたなら、膝の伸びない伸張性収縮を実行するだけです。すると、心意六合拳の鶏歩が、宋氏形意拳の六合歩ができるようになります。

*心意六合拳の鶏歩を拡大すると、幻の大きい鶏歩となります。まぼろしというのは、前足が着地していないからです。前足が着地した時には、後ろ足が浮いています。前足一本足状態になります。これがニワトリの一本足状態です。すなわち、心意六合拳の鶏行歩です。

*始まりは、ゆるゆるの後ろ足です。これが裏弓歩の始まりです。そして姿勢勁力の始まりです。

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by tiger-hawk | 2018-06-02 08:20 | 心意六合*形意

回族心意六合拳・宋氏形意拳・動物武術・虎鷹拳院・姿勢勁力・藤松英一


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